漫画列伝1 ザ・ワールドイズマイン

今回は、新井英樹の名作ザ・ワールド・イズ・マインを紹介。

 

◆あらすじ

正体不明の殺人鬼モンと、

彼の持つ力に惹かれ、行動を共にするトシ。

無軌道なテロを繰り返しながら、彼らは日本列島を北上する。

偶然にも時を同じくして出現した、巨大生物ヒグマドン

両者はその”神的”暴力を以って、日本全土を混乱に陥れる。

その一方で、彼らの言動や存在自体に同調・畏怖するものも現れ始める。

事態のエスカレーションは、やがて世界をも巻き込んでゆき・・・

 

◆特徴タグ

現代社

・テロ

・バイオレンス

・死生観

・神とは

・人間とは

 

 ◆感想と評価

序盤では死生観に訴えかける内容で、レイプ、幼児殺害、食害など犯罪描写に対する嫌悪感を抱かせるが、中盤以降は読んで行くにしたがって、むしろ彼らの暴力を、読者は清々しく思わずにはいられなくなってしまう。もちろんこれは筆者の思う壺なのであるが。

人間の本質とは何なのかを考えさせられる名作である。

 

◆オススメ度:★★★★★☆

グロ描写があり、閲覧には注意を要する。